このページでは、ギリシア神話に登場するにキュクロプスについて解説します。
ギリシア神話のキュクロプスは単眼の巨人
キュクロプスの父はウラノス(天空神)、母はガイア(大地の女神)。クロノスなどティタン神族とは兄弟関係にあたる。
キュクロプス(Kyklops)は英語では「Cyclops(サイクロプス)」と発音する。
語源は「cyclops=cycl(丸い)+ops(眼)」で特長である「単眼」に由来する。
cycl(丸い)⇒クルクル回るイメージ
- cycle (周期/循環)
- unicycle(一輪車)※uni(1つ)
- bicycle(二輪車)※bi(2つ)
- tricycle(三輪車)※tri(3つ)
- recycle(再利用)
- cyclone(サイクロン/低気圧/大暴風)
- cyclamen(シクラメン)
ops(眼)
- optic(眼に関する)
- optical(視覚の/光学の)⇒optical illusion(目の錯覚)
- optician(眼鏡技士)
キュクロプスは個人の名前ではありません。ゲームのドラゴンクエストでいうところの「スライム」のような総称。母ガイアは3人のキュクロプスを生んでおり、それぞれブロンテス、ステロペス、アルゲスと名付けました。
父ウラノスは、その特長からか巨人の子どもたちを嫌いタルタロスに幽閉します。母ガイアは、ウラノスを恨み復讐を企てます。計画を明かされた子どもたち(ティタン神族)は躊躇しますが、クロノスが賛同し実行します。ウラノスに変わりクロノスが権力の座につきます。
ティタノマキア以後
クロノス率いるティタン神族と、ゼウス率いるオリュンポスの神々での戦いを「ティタノマキア」と言います。力は互角で勝負がつきません。そこでゼウスは幽閉されていたキュクロプスたちを解放して味方につけます。
キュクロプスたちは、ゼウスに雷電、ポセイドンには三叉の矛、ハデスには青銅の兜を与え、形成逆転してオリュンポスの神々が勝利します。ティタノマキア勝利の立役者となりました。