「tribe」の語源|原初ローマ7人の王を輩出した有力3部族

このページでは、「部族」を意味する英単語「tribe」について解説します。

英単語「tribe(部族)」の語源

【ラテン語】「tribus=古代ローマの行政区画(トリブス)」が語源

tribus=tri(3つの)+bus(存在)

3つの存在とは、伝承による原初ローマ国家における最有力部族(ラテン人、エトルリア人、サビ二人)を指す。

世界史の教科書では、前6世紀末(前509年)にエトルリア人の王を追放するところからローマの話が始まります。これ以前、共和政になる前の王政時代のローマの話。

ローマを建国したのはラテン人のロムルスとその仲間たちです。女性強奪事件がきっかけでサビーニ族と争いますが、最終的に両部族は共同で歩むことに。

王は世襲ではなく、市民集会からの選出と元老院の承認で決まりました。ロムルスから、ヌマ、トゥリウス、アンコス、タルクィニウス・プリスコ、セルヴィウス、最後のタルクィニウス・スペルブスまで7人の王がいます。

出身部族でいうと、ラテン人⇒サビーニ族⇒ラテン人⇒サビーニ族⇒エトルリア人⇒エトルリア人⇒エトルリア人となります。

たくさんの部族がローマに住んでいましたが、王を輩出した有力部族は「ラテン人」「サビーニ人」「エトルリア人」の3つでした。

ラテン語の「tribus」に関連する単語として「tributum=決まった支払い・税金/貢物」があります。「tributum」から英単語「tribute=贈り物」が生まれています。

「tribute」を覚えれば、芋づる式に英単語が覚えられます。

  • distribute=分配する 【語源】dis(別々に)+tribute(与える)
  • contribute=貢献する 【語源】con(共に)+tribute(与える)
  • attribute=~のせいにする 【語源】at(=to)+tribute(与える)
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