このページでは、ギリシア神話に登場する冥界の神「ハデス」を語源にする英単語及び関連語について解説します。
ギリシア神話のハデス(Hades)=プルートーン(Pluton)=冥界神
ギリシア神話に登場する「ハデス」は地底にある冥界の支配者。「プルートーン」とも呼ばれます。
父はクロノス、母はレア。
クロノスは、自分の地位を子奪われる予言を信じ、ハデスを飲みこみます。
子が産まれるたびに飲み込むクロノスでしたが、母レアにより末息子のゼウスだけは難を逃れます。(子どもを偽り石を飲み込ませた)
成長したゼウスにより救い出されたハデスは、父を含めたティタン神族との戦い(ティタノマキア)に身を投じます。
勝利後、くじ引きにより支配地は冥界と決まります。
「pleu」に由来する単語
ハデス(Hades)が冥界の支配者であることに由来して、「hades=死者の国、冥界、地獄」という単語が生まれました。
ハデスはプルートーン(Pluton)とも呼ばれています。
地底にある冥界には貴金属や宝石など富の象徴がたくさんあることから、ハデス(Pluton)は富の支配者であるともされました。
そこから接頭辞「pleu」が生まれます。有限の富ではなく、どんどん、流れでてくる無限の富をイメージしてください。
pleu=富、流れ
plutocracyの語源
【名詞】金権政治、財閥
【語源】pluto(富)+cracy(管理)
pluvialの語源
【形】雨の、雨の多い
【語源】pleuの「富」ではなく「流れ」のイメージを強くした単語