深く学び考えるためのノート術

教養

このページでは、深く学び考えるためのノート術を紹介します。

現代社会は「知識の専門家」を必要としています。

ここでいう専門家とは、医師や弁護士、大学教授など特定の資格が必要な職業とは限りません。

「社内でエクセルといえば◯◯さん」
「手帳術といえばこのアカウント」
「世界史といえばこのサイト」

このように特定のトピックに詳しいと認識されている人も「知識の専門家」です。

専門家になるには、あなたが選んだトピックを深く学び考えアウトプットしなければいけません。

自分を高めるために学ぶのであって、他人に認知されたいわけではないとしてもアウトプットは必要です。

Build to think(考えるためにつくる)

デザイン思考で使われる言葉です。

考えてからつくるのでなく、つくりながら考えろ、
まずはプロトタイプを作れという意味です。

何を描きたいかは、描きはじめてみなければわからない。

ピカソが残した言葉です。

「インプット⇒アウトプット(言語化)」で思考が深まり、あなた独自の視点が生まれます。

 

情報の保管、思考、脳内の言語化、本格的なアウトプット、どの場面でも役立つのがノートです。

ノートは「記録のためのツール」ですが、「思考を言語化するためのツール」でもあります。

千葉雅也さんが『勉強の哲学 来るべきバカのために』に書かれたノートの定義が、しっくりきます。

勉強用のノートは、生活の別のタイムラインそのものであり、自分の新たな可能性を考えるための特別な場所なのだ、という意識を持ってほしい。

ノートは単なる道具ではなく特別な空間です。

日常とは違う空間なので、社会での役割や人間関係を気にしなくて良い。

仕事でもプライベートでも、自分よりも相手主体で考え行動することが多く、自己認識の欠如を引き起こしています。

ノートの中で自分と向き合い、自分への理解を深める。

自分が心から大切に思っている事と繋がれます。

笑ったり、避難する人もいません。自由に考え、好きなように発言すれば良いのです。

あなた専用の書斎がなくてもノートがあれば、そこは特別な空間。

通勤・通学中、カフェ、極端な話、布団の中でも勉強できます。

 

コモンプレイスブック(Commonplace Book )

名言や本の気に入ったフレーズ、自分のルールなどをまとめるノートです。

自分が何度も読み返したい永久保存版の文だけを集めます。

 

全ての分野を1冊に集めると煩雑になるので、用途やトピックごとに分けたほうが
使い勝手は良いかもしれません。

  • 新しい習慣を身に着けたいとき
  • 思考を深めるためのヒントがほしいとき
  • アウトプット時に名言や引用文をつけたいとき

コモンプレイスブックを利用しましょう。

ちなみに前述の「Build to think(考えるためにつくる)」「何を描きたいかは、描きはじめてみなければわからない。」はコモンプレイスブックから引用しました。

思考ノート

アイデア出し、ブラッシュアップ用ノートです。

  • 頭のモヤモヤ(独り言)を言語化して整理する
  • 課題(テーマ)を設けて書きながら考える
  • 読書(書きながら読む)
  • アイデアを書き留め、思考する

たとえば「世界史の知識を有効活用する方法」の言語化は、私にとって大きな課題(テーマ)です。

世界史の勉強をしたい社会人へ。独学の方法やおすすめ本
社会人の世界史の勉強に役立つ本や教材があります。ただ使い方を間違えると学生と変わらい暗記で終わります。大人の勉強は仕事や生活に役立てる思考力をつけることが重要!世界史を俯瞰、抽象化して今に役立てる方法を紹介します。

↑言語化したのがこのページ。

思考ノートを元に作りました。

ライフワークとして長期間考える課題もあれば、短期間で終わる場合もあります。

 

頭の中で「完了ボタン」を押さないかぎり、脳は答えを探し続けます。

突然、アイデアが頭に浮かぶことも。

布団の中、散歩中、トイレ、こちらの状況にはお構いなし。

ノートは肌身放さず持ち歩きたい。

ゆえにA5サイズとミニノート(A6)を併用しています。

アイデアに煮詰まったとき、座りっぱなしで姿勢を変えたいとき、ミニノートは役立ちます。

ソファーでくつろぎながら考えたいときは、片手に収まるサイズが良いです。

 

用紙は大きいほど思考が拡がる、という意見もあります。

ホワイトボードやA3サイズのノート、A4のコピー用紙などを
好んで使われる方もおられます。

個人の好みや環境に合わせて最適解を探してください。

 

思考ノートは「読書ノート」としても活用します。

1周目は制限時間(1時間)を設けて本を読みます。

このとき「読みながら書く」はやりません。

概要の確認、自分が欲しい答えの場所確認です。

ゆえにノートではなく付箋を使います。

良書と判断したら2周目に入ります。

2周目からは「書きながら読む」

書き留めるのは3つ

  • 気に入ったフレーズ
  • 思ったこと
  • アクションプラン

ある1文がトリガーになってアイデアが浮かぶこともあります。

これが「思ったこと」です。

ペンの色を変える、ノートの左端に縦線を引いて書くなど、
「気に入ったフレーズ」と区別しています。

さいごに、次にやることをアクションプランとして残します。

例「ブログで紹介する」「コモンプレイスブックに書き写す」

「気に入ったフレーズ」が、必ずしも永久保存版とは限りません。

直感で選んでいるものもあります。

「引用に良く使う」「実践したら有効だった」など、保存する理由が出来てから書き写します。

 

小さいノート(Pocket Notebook)

行動管理(タスク)や、メモ、思考用ノートです。

ゆえにA5サイズとミニノート(A6)を併用しています。

前述の「ミニノート(A6)」のことです。

項目を分けたのは、用途が思考だけではないからです。

見開き1ページ=1日分、左に「タスク」、右はフリースペースとして使います。

これまで紹介してきた中で、一番使用頻度が高いノートです。

家の内外問わず、持ち歩きます。

 

さいごに、紹介してきた3種類のノートについて、一覧表にまとめておきます。

コモンプレイスブック思考ノート小さなノート
サイズA5A5A6
用途名言/本のフレーズ/マイルール/手順書思考/読書メモタスク管理/メモ/思考
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